昭和は遠くなりにけり

港街から日々のよしなしごとを淡々と

ククルス・ドアンの島

やっと観に行けた「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」。

ちょうど公開から3週間後なのに、もう多くの劇場で一日に1〜2回程度の上映。しかも朝と夜みたいなことになっていて、平日午後にサクッと仕事を切り上げて行くのに苦労した。入場者プレゼントには4週目と印刷されていたので、もはやリピーターが相当数を占めている時期なのだろう。

オリジンのアニメ版も途中までは見たし、これは安彦ガンダムだと頭では分かってはいるものの、やはりホワイトベースのクルーたちが出てきて、ファーストのエピソードを演じているのを見ると、流石に感慨深いものがある。ファースト・ガンダムっていうのは、やっぱり特別なんだよ、いろんな意味で。

ククルス・ドアンの島は東南アジアの何処か、フィリピンあたりという頭があったから、冒頭でカナリア諸島と言われると「え?」となってしまったが、帰宅してから調べてみると、実在の島が舞台になっているので再び驚いた。

ドアンたちが暮らす灯台もあるらしい。

スペインは「ククルス・ドアンの島」としてアピールしたらどうか。日本人観光客の聖地巡礼ツアーが押し掛けるかも知れない。

独特の間がある芝居が安彦節という感じだったけれど、今時のテンポの早い演出のアニメを見慣れている若者たちはどう感じたのだろうか。
自分としては、去年観た「閃光のハサウェイ」よりよほどしっくり来るのだが。

第15話 ククルス・ドアンの島

一夜明けて、改めてAmazonプライムビデオで配信中のTVシリーズ第15話を見返してみたけれど、作画レベル云々は置いておくとして、ストーリーとか舞台とか、何となくザンボットとかボルテスとか当時のロボットアニメっぽさが感じられて、だからこそガンダムの中で異色だったんだな、と。リュウの役割を今回の映画ではスレッガーに割り振った感じなのかな。

しかし、1980年当時の自分に会いに行って、「お前50代も半ばになってから映画館でウルトラマンガンダムの新作を観てるよ」と言っても、絶対に信じなかっただろうなぁ。

最後にあの核ミサイルをビームサーベルでぶった斬るんだなぁと思って観ていたら、さすがにそれはなかったか。